第3回の [Growing] は、「採用」をテーマに開催し、各社の採用基準や採用ツール、どのようなことに力を入れているかや、採用をするための工夫について情報を交換しました。
1 採用基準
いろいろな試験や課題を課す会社もありましたが、最終的には「フィーリング」という答えが多かったようです。あまり採用の基準を細かく決めるより「この人と一緒に働きたいか」という観点で決めた方が間違い(ミスマッチ)が少ないようです。
2 採用ツール
WantedlyなどITツールを活用している会社、ヘッドハンティングの仲介会社を利用している会社、ハローワークや紙媒体、求人サイトなど従来媒体を利用している会社に分かれました。最新ツールは若者やIT業種、ヘッドハンティングはある程度の資金がある会社に向くようです。
3 中途か、新卒か
経験者を採用しても前職のくせが抜けないということもあり、各社とも「新卒を育てた方が結果的に会社の成長に勢いがつく」という結論でした。優秀で経験があって人柄もいい人が中途市場で就職活動をしていることはほとんどない、という意味からも「経験者優遇」の中途採用には危険があり、むしろ新卒に力を入れた方が良いようです。
4 工夫していること
年々、若者が減っているので、各社とも新卒の採用には苦労していました。学校まであいさつに行ってパイプを作ったり、応募者を社長自ら「君と一緒に仕事がしたい」と口説いたりして、新卒の入社につなげているとのことでした。
5 おわりに
採用というと、「入社する人を選ぶ場」ととらえ、面接では「志望動機」やその人の価値観を聞き出そうとしがちです。しかし、逆に採用活動は、「自社を選んでもらう場」ととらえた方がうまくいきます。
まずは、徹底的に自社がどんな会社で、どんな仕事をしていて、毎日どんな価値観で働いているのかを伝えることです。それができなければ、相手は志望動機を答えようがありません。そして、自社のことを伝えきった後、「この会社に入りたい」という人がいれば、きっと会社とぴったりの人材に違いありません。
※[Growing]は、未来創造弁護士法人と顧問契約をいただいている経営者にお集まりいただいて経営談義をする会です。「共に進行形で成長する」という思いを込めて会の名前をつけました。